「育てる力」栗山英樹 論語と算盤の教え
北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督が選手たちに配る渋沢栄一の「論語と算盤」という本の教えを栗山監督自身の解釈や考えを交えて紹介されている本です。
この本を読んだ僕の感想をまとめていきます。
この本で伝えたいことは、「論語と算盤」という一見すると関係ないものが重要であるということ、そして、道徳的に正しいことをすることが結局は利益につながっていくということだと僕は思いました。
自分の利益だけを考えるのではなく、社会の利益になること、人のためになることをすることが重要であり、これは人として一番大事なことではないかと思います。
「育てる力」の本の中でも大谷翔平や中田翔といった選手たちとの関わりで、本当にその選手のためになっているのかということを考えながら声をかけたり、接しているエピソードが紹介されています。
そして、栗山監督は選手たちにどんな状況にあっても、自分は不運だと思ってもチームの勝利のために邁進してほしいと伝えています。そして、それは天が見ていて、必ずいい結果になって帰ってくるとも伝えています。
野球においても「人間力」を大事にされる栗山監督らしい考え方で、チームの勝利のためにというところに特に共感しました。
やっぱり試合に勝てないと楽しくはないし、全員で同じ目標にむかって取り組む姿やチームの勝利にむかって全力を尽くしている姿に人は心を動かされるのではないかと思います。
この本を読んでみて、「論語と算盤」の原書のほうにも興味がわいてきたので読んでみようと思います。
また、定期的に読み直してその時にどんな解釈をするのか試してみようとも思いました!
行動の指針、判断基準になり、本当に大切なことに気づかせてくれる本ですのでもしよければ読んでみてください!